今回はシリカスケールの基本的な除去方法をご紹介します。
スケールの正体をまだ読んでない人は合わせて読んでみてください!
スケールの構造について
スケールの構造は上層にカルシウム・マグネシウムスケールが付いており、その下に固着したシリカスケールがある感じです。なので最初に上層のカルシウム・マグネシウムスケールを専用の酸性洗剤で除去し、残ったシリカスケールをフッ化系の洗剤で取り除くという感じです。
文化雑巾さんのゴーストキラーの説明が良いので引用します。

こんな感じですね。ゴーストはシリカスケールのことです。
では段階的に必要な洗剤と作業方法をご紹介します。
カルシウム・マグネシウムスケール用の洗剤
カルシウム・マグネシウムスケールに効く洗剤です。
まず酸別に効能を把握しておきましょう。
以下の表をご覧ください。

酸性の強い順に並んでいる表です。一番強いのは硫酸です。2位が塩酸、3位はスルファミン酸・・・。硫酸は1番強いのにカルシウムスケールに弱いんですね。塩酸・スルファミン酸、この辺はカルシウムスケールをよく溶かします。この表に乗っていない硝酸も順位的には塩酸の次に強い酸で、カルシウムスケールをよく溶かします。
5のリン酸は酸の中で最も万能で扱いやすい成分です。7のクエン酸も有機酸の中では一番カルシウムスケールと相性がいい成分です。
カルシウムスケールに良く効く順に並べると、
- 塩酸
- 硝酸
- スルファミン酸
- リン酸
- クエン酸
このようになります。
シュウ酸はCaとの反応が弱いのであまり使われません。
作業手順
スケールを取り除くときは弱い洗剤からアプローチするのが効果的です。
なので順番的にいうと先ほどの逆から始める感じです。
酸の施工順番
- リン酸・クエン酸
- スルファミン酸
- 硝酸
- 塩酸
この順番です。
それでは各酸性の主成分の洗剤をアップしていきます。
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