建具の効率的な拭き方
ハウスクリーニングではいかに素早く綺麗にすることが出来るかがポイントになります。時間がかかると赤字になってしまいます。 汚れの度合いは物件によって様々なので、その汚れに対して最適なパターンを選択することが大事ですね。それでは、そのパターンに分けて解説していきたいと思います。
対象物がほとんど汚れていない場合
対象物がほとんど汚れていない場合は、思い切って『拭かない』を選択しましょう。拭かないことで時短になります。拭いても拭かなくても同じ見栄えならスルーしましょう。
ホコリが少し付いている場合
対象物の汚れがホコリのみの場合は、ダスターで払落しましょう。ホコリを拭き取っているとタオルにホコリがついたり、対象物にくっついたりして少し厄介になります。
ほんの少し汚れている場合
微かな汚れが付いている場合は水拭きで拭き取ります。ステンレスや鏡面部分などの水拭き跡が残る場合は乾拭きしまよう。乾拭きはサラシや赤ちゃんの布オムツが吸水性がありキレイにしあがります。窓そうじの仕上げは「さらし木綿」がベスト
少し汚れている場合
ここから初めて洗剤を使用していきます。建具の汚れのほとんどは手垢汚れなので、弱アルカリ洗剤になります。スプレーで満遍なくスプレーして効かせたら水拭きで拭き取ります。
汚れが取れにくい場合
汚れが取れにくい場合はメラミンスポンジなどでアジテーションを加えます。弱アルカリ洗剤を満遍なくスプレーしてメラミンやスポンジで擦って水拭きします。弱アルカリ洗剤の希釈はpH13の場合で100倍希釈(pH11)程度で良いと思います。
ここまでが基本のパターンです。汚れの付き具合で上手く対応することで時短になります。
最適な希釈濃度について
全体的な汚れの度合いを確認し適切な洗剤濃度を決める
建具をまず全体的に見て汚れがどの程度付いているか確認します。それによってスプレーする弱アルカリの洗剤希釈濃度を最適化します。汚れに対して薄い洗剤だと取り除くのに時間がかかります。ポイントとしては汚れにスプレーして1発で浮いてくるような濃度が好ましいです。また濃すぎると拭き取りに時間がかかったり、洗剤が床に落ちWAXが剥げる危険性があります。具体的な濃度としてはpH10~11くらいにします。強アルカリpH13の場合は50倍希釈(pH11.5)程度で良いと思います。
希釈の仕方について
500mlのスプレーに100倍希釈の弱アルカリ洗剤を作る場合、500÷100=原液です。原液は5mlですね。残りの495mlが水です。
希釈によるpHの変化につついて
pH13を100倍希釈するとpH11。pH13を50倍するとpH11.5です。正確には少し違いますが、これで大丈夫です。phは1下げるには10倍希釈、2下げるには100倍希釈、3下げるには1000倍希釈です。
二種類のアルカリを持っておく
ph11のアルカリと少し強めのph11.5の2本を持っておくことも良いかと思います。基本手元にはph11のアルカリを用意しておき、少し効きが甘い汚れに対して強めの洗剤をポイントで使用する感じであれば、割とスムーズに進めることができます。
まとめ
全てをキレイに拭き上げるよりも汚れを見極めて適切な作業をして行くと時短になることを解説しました。最後までありがとうございます。